明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

大きな風を残して地下鉄がまた暗闇へと向かう。

それから先生のいる反対ホームの地下鉄もゆっくりと動き出す。

同じように大きな風を残して。



そして電車が去った後の静まり返った反対側のホームを見る。

ウソ!

アタシは一瞬、目を疑った。



先生もアタシと同じようにその地下鉄には乗らずホームに立ってこちらを見ていたのだ。

どうして…。

< 156 / 502 >

この作品をシェア

pagetop