明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

知っていたから。

俺のほかに付き合ってる男がいていつも俺と比べて自分の得になるほうと一緒にいるつもりだったのだろう。


そして今この女の天秤から俺は落ちたのだ。

でもなんとも思ってはいない。

初めから情なんかなかったから。




彼女の左腕の時計。


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