明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

すると彼は笑って答えた。

「さあ?どうかな?」

「いるんだ?」

「…片想いだけどね」

その言葉にアタシはそれ以上何も言えなかった。

彼の好きな人は…。


「でもさ、
俺はその彼女が笑ってくれてたらそれでいいんだ。
彼女の笑顔が好きだから」

木村くんは真っ直ぐにアタシを見ていた。

結衣の言ったことは本当なのかもしれない。


木村くんはアタシのこと…。

彼はとてもやさしい…。

アタシ、
どうしたらいいんだろう。




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