明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。
ガラッ…。
ちょうどそのとき教室のドアが開く音がしてその音のほうにアタシは視線を向ける。
終礼を行うため先生が教室に戻ってきた。
でもまだ時間が少し早いような…。
アタシは黒板の上にある時計を見る。
先生、どうしたんだろう。
「先生!
早く来てくれたんですね!」
どこからか女生徒の声がして一瞬にして先生の周りに人だかりができあがる。
誰か先生に早く教室に来てほしいって頼んだのだろう。
気軽にそんなこと先生に頼めるなんてすごく羨ましい。