明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

彼女の持つオレンジ色のカクテルが店のライトでキレイに光る。

でも彼女自身は輝いてもいない。

どうしてこの女と一緒にいるんだろう。

ああ、
そういえばこんなこと、
別れる前にも思ったっけ。

そんなことを思い出す。

視線を逸らし見えた街の灯りがまるで星空のようだ。

でも星なんかじゃない。

すべてイミテーション。

…俺はここで何をしているんだろう…。


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