明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。

どんなに嫌われても疎まられても近くにいたいと。

離れなければと思うほど辛くて。


離れたくない。

そして近くて遠い先生にそっと手を伸ばした。

触れる髪にどきどきして。


鍵、返したくないって思った。


少しだけ。
先生と一緒にいたい。

でも少しだけ、そう願っても。

それが叶ってしまうとアタシはもっとって思ってしまうだろう。

わかってる、
わかってるけど。

< 375 / 502 >

この作品をシェア

pagetop