明日、高篠先生と一緒に笑って恋が始まる。
でも俺からのモノなんて受け取りたくないと思ってるかもしれない。
自分で人からの贈り物は気持ちの押し付けだからと
そんな大嫌いな行為なのに。
でも彼女のためなら…。
なんでもやってやりたいと思う。
「木村と…
一緒に遊びに行くときにつけて行けばいい…」
冷静に言ったつもりだった。
そしてそれは自分にも言い聞かせているつもりだった。
雨霧には木村のような人間が合うのだと。
繊細で感傷的で潔癖で。
真っ白な世界で生きてきたような女性だ。