修羅と荊の道を行け
獲物に飛び掛かる獣の如く、咲耶の白い肌に歯をたてた。

「ん…」

鼻に抜けた声で身体の内側に一気に熱が集まる。

白く細い身体に跡を一つ付けた。

赤い跡がオレのものだという証拠だ。

「キスマーク?」

「そうだ。お前がオレのだっていう証だ」

「初めてつけられた。…うれしいな」

はにかんだ笑顔がたまらない。

キスをしたくなって、顔を寄せた時、

「お姉ちゃんの彼氏見せて〜!!」

いきなりドアがドンドン叩かれた。

その拍子に、咲耶が腹筋を使って一気に起き上がって、オレと正面衝突した。

すごい、石頭…。額、割れたと思った。

咲耶はオレの下から抜けると、クローゼットの中に入って行った。

ブラを直しているのだろう。

額を押さえて痛みがなくなるのを待っていると、ドアが開いた音がした。
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