修羅と荊の道を行け
窓のさんに手をかけると、外に飛び出した。

ここは2階だと思い出した。

「咲耶!」

慌てて追うと、咲耶は屋根の上を器用に歩きながら向かいの家の窓に小石を投げはじめた。

彼女が何をしたいのか全く分からない。

隣の家の距離はそう離れていない。

運動神経が切れていなければ簡単に飛び移れる距離だ。

まさかなと思っていると、向かいの家の窓が開いた。

「何だ?」

頭が金髪でクルクルしている男が顔をだした。

咲耶は開いたと同時に走り、窓に飛び込んだ。

もちろん、窓の真ん中に立っていた男に体当たりという形で。

「咲耶!てめぇ、何しやがる!何、人の部屋を漁ってんだ」

「あんたのパンツとTシャツ貸して、洗って返すから。あんたが、新品を常備してんの知ってんだから」

「何で知ってんだ!」

「おばちゃんから聞いたの!28にもなって下着の心配してんじゃないわよ」

「バカ、やめろ!」
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