修羅と荊の道を行け
元カノにそこまでする奴も珍しいかも。

だがこれだけは言って置きたかった。

「けど、もう屋根飛び越えて、部屋に行くのは止めて欲しいかな。何もないってわかっていても、男と一緒にいるのは余り良い気がしない」

それだけ分かってもらえば良いと思えた。

「うん。分かった。ただ家族ぐるみで付き合いあるから家の事情は分かってね」

「あぁ」

そうだよな。家で会うことだってあるだろうし、咲耶が浮気するような、場の雰囲気に流されるような女じゃないってことはオレが一番分かってるつもりだ。

そうじゃなかったらオレはあっさりと咲耶と付き合っていたはずだ。

「じゃあお風呂上がったら部屋に戻って来てね。二階の角部屋だから」

咲耶が風呂場から出て行こうとするところを止めた。

「あぁ。その前に、足だけでも洗ってけ。屋根走ったから真っ黒だ」

咲耶は自分の足を見ると顔を赤くした。
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