修羅と荊の道を行け
「浪川くん起きて朝だよ」

咲耶がまるで新妻の様な起こし方をしにきた。

「朝か…」

目を開けると、いつもと同じジーパンとTシャツの咲耶の元で、オレを見ていた。
  
「おはよう。お風呂入るでしょ?」

「あぁ」

ゆっくり起きて、咲耶を抱きしめた。

「おはよ。おくさん」

「おくさん!!」

咲耶の耳が真っ赤に染まった。可愛いな。

「違うのか?」

わざと聞いて見ると、咲耶がうろたえていた。

「違う食わないけど、えっと、えっと」

「可愛いな」

咲耶の真っ赤な顔にキスをした。
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