淡い記憶
序章
若いころの思い出は

あたまの片隅に置かれた小箱のようで

彼との思い出

彼という存在

その小箱の中に入っているだけで

今となっては

誰とも共有しないような



でも

彼は学校に通って家族がいて

彼を知っている人はたくさんいる

彼の思い出の彼の入った

その小箱を持った人が

たぶんたくさんいるはず

僕の片隅にある

淡い記憶
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