淡い記憶
高校一年生の時は、陽一郎とあまり変わりのないひょろひょろの体だったのに、
この二年の間に、自分は身長は伸びたけれでも、
肩幅もせせこましいし、相変わらず、
ひょろひょろと頼りの無い体つきで、
青木の体を眩しくみる下級生の女子の気持ちがわかった。
「うん、曇っているしな。秦野先生に聞くか?」
十センチほど背の高い青木を、見上げながら陽一郎は答えた。
二人は、部室に行く道を右に曲がって、体育教官室に進んだ。
「水温は、何度くらいかな?」
「風がないから、マシだけどな」
陽一郎は副キャプテンでもなかったが、青木とは一番仲がよかった。
副キャプテンの田中は、時間にルーズで、
何ごとにもいいかげんな奴だったので、
みんなは、なぜ田中みたいな奴を副キャプテンに選んだのか顧問の秦野を疑ったが、
彼にもいいところはある。
大会なんかで、いざという時、ムードメーカーになるのは、
底ぬけに明るい彼だった。
それに、三人兄弟の一番上なので、面倒みもよく、よく気がつき、
チームをまとめるのも上手かった。
この二年の間に、自分は身長は伸びたけれでも、
肩幅もせせこましいし、相変わらず、
ひょろひょろと頼りの無い体つきで、
青木の体を眩しくみる下級生の女子の気持ちがわかった。
「うん、曇っているしな。秦野先生に聞くか?」
十センチほど背の高い青木を、見上げながら陽一郎は答えた。
二人は、部室に行く道を右に曲がって、体育教官室に進んだ。
「水温は、何度くらいかな?」
「風がないから、マシだけどな」
陽一郎は副キャプテンでもなかったが、青木とは一番仲がよかった。
副キャプテンの田中は、時間にルーズで、
何ごとにもいいかげんな奴だったので、
みんなは、なぜ田中みたいな奴を副キャプテンに選んだのか顧問の秦野を疑ったが、
彼にもいいところはある。
大会なんかで、いざという時、ムードメーカーになるのは、
底ぬけに明るい彼だった。
それに、三人兄弟の一番上なので、面倒みもよく、よく気がつき、
チームをまとめるのも上手かった。