どこかで誰かが…
その会話に入れずにいたゆっこ。


「あ…でも、キヨとつきあうのって大変じゃね?」

「え?」

「はぁ?」


そんなゆっこを大沢は、スムーズに会話の中に入れてあげることができる。


「中学ん時のキヨのこと、なんか聞いてる?」

「え、なに?」

「んだよ!」

「こいつ、いつもムスッとしててさぁ。態度もエラそーで、超ムカつくヤツだったんだよ。」

「おまえがチャラチャラし過ぎなんだよ!」

「俺が中に入んなきゃ、先輩にボコボコにされてたっつーの!」

「そーなの?」

「キヨはさぁ、歯に衣着せぬっつーの?」

「えー、意外…」

「そうそう!小学校の時なんか、いっつも喧嘩になってたんだからぁ。」

「昔の話だろ。」

「中でも、一番の喧嘩相手だったのが俺ね。マジで殴り合いだったよなぁ!」

「だな。」

「お互い、すぐに手が出るからって、手を使わないサッカーでも始めたらどうだって…キヨの母ちゃんの浅はかなアドバイスが、今の二人をこうまでさせたってわけ!」

「俺が入ったサッカーチームに、後からのこのこと入ってきたんじゃねーかよ。」

「近くに他のチームが無かったんだよ!だいたい、俺が入らなかったら、絶対おまえ続いてねーよ。」

「ふざけんなよ、んなことねーよ。」

「いや、絶対辞めてたって!」

「何様だよ、おまえー」

「俺様だよ。」

「うぜーマジで。」

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