どこかで誰かが…
そして迎えた当日…片桐の運転するクルマが到着。


四輪駆動の立派なクルマから降りた片桐とゆっこが挨拶すると、母親は笑顔で、そのまま見送った。


次に広い通りに出て、少し走った所にあるコンビニで高梨を乗せる。


佳菜子の親が怪しまぬようにと言うことで、
一度、高梨には降りてもらっていたのだ。


本当は、清瀬に見つかった時の為の対策だったのだが、

「お待たせ〜!」

「うぃーす佳菜子ちゃん!なんか適当に菓子とか飲み物買っといたから。」

「わ〜い!」

「さすが高梨くん!でも、ゆっこちゃんが“このまま置いてっちゃおう”とか言ってたよ。」

「はぁ?言ってないよ〜!」

「やっぱり、そーゆー女だったか…」

「あはははは!」


おかげで、無事にスキー場へ向かう準備が整った。


「ゆっこちゃんは、どのくらい滑れるんだっけ?」

「…それ聞いちゃう?」

「あれ?」

「ボーゲンもボーゲンだよ。ブランクもあるから初心者同然。」

「あ、でも大丈夫だよ!高梨さんが付き添って…くれるんでしょ?」

「って言ってるけど…」

と、そこへ、

「最悪はスキー教室に入っちゃうとか?ちびっ子に紛れてさ。」

運転をしながら口を挟む片桐も、

「ひどーい!!」

「あははは、嘘だって。」

車内を和ませていた。

< 275 / 433 >

この作品をシェア

pagetop