どこかで誰かが…
その数日後…
偶然なのか?意図的なのか?
清瀬にとって、衝撃的な出逢いが待ち受けていた。


「じゃあ、次回までに宿題やっておくこと。」

「はいは〜い。」


指導を終え、廊下へと出た時、

「あ、お疲れ様です!」

「あぁ、どうも。…清瀬です。」

以前、話にでてきた“仕切り屋の姉”らしき人物が清瀬の前に現れた。


「…あ、よかったら夕飯、一緒にいかがですか?」

「あー…この後、ちょっと用事があるので。」

「そーですか。じゃあ、また次の指導日にでも?」

「すみません。方針で指導以外の関わりは、」

「事故責任なんですよね?」

「!」

「文系の先生が言ってました。でも彼女は食べていったことありますけど。」

「いつも、お茶やお菓子をいただいてますし、」

「そーゆーものなんでしょ?」

「これ以上のお気遣いは…ホントお気持ちだけで」

「なーんだ!頭の固い男。」

「!…」

「お疲れ様でしたっ!」

(えぇ〜…こーゆータイプかぁ。確かに行動的で、しっかり者っぽいけど…俺のタイプとは違うって!)


教え子とではなく、その家族とのトラブルで契約を切られることもあるらしく、
せっかく教え子との相性が良かっただけに、それだけは避けたい清瀬は、

(気分損ねたか?この程度なら大丈夫だよなぁ?)

家族と深く関わり過ぎぬよう徹底し、慎重に接することを心がけるのだった。

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