紅龍 ―2―
ただ醸し出す気や、何も移さない赤に近い茶色の目はどこか人を脅えさせるのかもしれない。
なんだか蘭に似てかも―。
なんて思ったが、どこも当てはまる所などなく気のせいで終った。
「所でなんだ?話とは。」
“いかにも”な椅子に座って俺等を見る惇さん。
そして、
「蘭の事なら俺は何も知らないぞ。」
と続けた。
予測はしていたが、やっぱり知らないか。
それより、
「気付いていたのですか。」
俺の思っていた事を晃人が言った。
…―何故かその顔は笑っていた。