憂いの塔
―――2人は純血の化け猫だった。
普段は営業の為、人型をしているが、やはり尖った歯と猫目は目立つ。
無論、それは関係のないことだが いまいち流行らなかった。
生憎、死去した父の遺産のお陰で生活には困らなかった。
だが、今泊まっているのも一組だけだった。
一番奥の一番高いにある4人が泊まっている。
不思議な危ない雰囲気を漂わした客だった。
その客と、『民宿 ねこた』が、絡み合う。
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