素直の方が好きですか?
「乙音!!」
乙音を追いかけようとしたともを
想が止めた。
「なんで止めるんだよ!!」
「行ってなにすんだよ!全部本当のことだぞ!!」
「……っ」
「それとも慰めてあげるのか?」
「説明しに行くんだ。
ちゃんと――…」
「なるほど?」
「そういうわけだ」
そう言いともは乙音を追いかけた。
想は止めなかった。
その時、茜がニヤリと笑ったのを想は見ていなかった。
「智葉ちゃんって元カノ~?」
「最初から聞いてたのかよ」
「そういう想ちゃんも私を見つけたみたいな言い方して実はバッチリ聞いてたんじゃん?」
茜はいつものように
いつもの言葉を発した。
「結局私たちは似た者同士なのよ」
残酷な現実が想を突き刺す。
「智葉ちゃんか」
そう呟いた茜の言葉を想はもう聞いていなかった。