パパはアイドル♪ ~奈桜クンの憂鬱~
「じゃあさ、あれもらおう。惑星のモビール!オレの撮影の時に飾ってあったんだよね。めちゃくちゃ綺麗なの」


「買えよ」


必死になって言う奏に、泉が笑いながら言った。


「予約は3人でいいよ」


タロットカードをしまいながら心が静かに言う。


「えっ?何で?」


奏が心の方を見た瞬間、ドアが開いて奈桜が入って来た。


「お疲れ」


「お疲れ」


奈桜は全員とハイタッチをした後、3人掛けのソファーに座る心の隣にわざとくっついて座った。


「くっつくなよ」


じゃれて来た奈桜から逃れるように、心が少し横にずれる。
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