愛のため息
それにベッド下に置かれてある大きなビーズクッションに座るように勧めてくれる。




そんなタカちゃんに、最初すごく驚いた。




だって前は勝手に座ったものなら、『そこは俺の場所なんだから座らないで』と冷たく言われてたから。




まあ、めげずに座ってたけどね。




付き合うようになっても、今までと変わらないって思ってたんだ。




タカちゃんて、何て言うか淡々としてるから。



変わるとしたら、せいぜい手を繋ぐとか、そういうことが今までの関係にプラスされるだけだと思ってたの。




でも、“彼女”になった瞬間から、タカちゃんの態度ががらりと変わった。





前より笑う回数が増えた。
ミイに笑いかけてくれるようにもなった。




何より、




甘くて優しくなった。





そんなタカちゃんに、前よりずっときゅんきゅんさせられて、




もっとずっと好きでいっぱいになっていく。





< 11 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop