(KS)ハルカナセカイ
「それに佐藤さんもあんなことになって……」
園長の言葉に風間がぴくりと反応した。
「佐藤さん……?」
「ええ。刑事さんならご存知かしら?
佐藤……ああ下の名前はなんと言ったかしら。
同僚の方を殺してご自分も自殺なさった方がいるでしょ?
あの人はゆうこ先生の……そうねなんて言えばいいかしら。
仲の良いお友達だったのよ」
「風間さん……!」
園長の話に羽田は興奮したように名前を囁いた。
それを手で制し、自分の心臓も落ち着かせようと試みる。
自分の足で歩き、点と点が線で繋がったとき、もしくは思わぬところから点が浮上したとき、決まってこういう感情が現れた。
不謹慎ながらも気持ちが高揚する自分がいる。
「佐藤って、佐藤勝かな?」
「勝……ああそうね、確かにそんな名前だった」
「その佐藤さんとゆうこ先生は付き合ってた?」
気付かないうちに探るような目付きになっていたらしく、園長はふるふると大袈裟なくらい首を振って強く否定した。