幼なじみ君と 幼なじみちゃん♪
――――磨梛抖――――
慄梛が言葉につまり
「あの、それって…」
邪魔するように、あいつに言われた言葉が思い浮かび
「磨梛抖、包み隠さずに話しなさい」
目の前では母さんと漓維さんが俺が話すのを待っている…
だけど、俺の隣りには慄梛がいる…
ここで事実を言ってしまえば、楽になる…
だけど、慄梛は関係ないのに自分を責めるに違いない…
「…ここじゃ、話せない」
「話せないようなことをしたってことなの?」
どちらに首を振っていいのか解らなくなった…
「もう、やだな~お母さんも美愛さんも…」
「りつ、な…?」
「磨梛抖も本当のこと言えばいいのに~」
母さんと漓維さんが座る場所から見えない位置で慄梛は俺の手を握って…
「同じ日に、告白されたんです
それで相手もいないし、付き合おうかな~って」
―パッシン――
「漓維!!」
「最低ね?
自分の気持ちに嘘ついてまで付き合うなんて」
漓維さんが慄梛の頬を叩き母さんが止め、
慄梛は放心状態で…
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