幼なじみ君と 幼なじみちゃん♪
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―思い返してみたら“本当馬鹿”じゃん…
今日はここで過ごすしかないのかな…――
半分以上諦め、なるべく身体が冷えないように
しようと考えてると外から微かに声が聞こえてくる
「…な、…ずな」
えっ?
「賢?けーん!!ここだよ、賢!」
ドアをめいいっぱい叩く
「瑞梨?瑞梨、ここか?いるのか?返事して?」
「合ってるよ、ここに居るよ!!!」
「ドアから離れてここ壊すから」
「ダメだよ、怪我するし先生にばれたら大変」
「相沢さん大丈夫、わたしが許可するから」
「尋玻先生?」
確かに尋玻先生の声が聞こえた
「とにかく大丈夫だから離れて」
「解った」
賢の言う通りにドアから離れる
外からは何かを叩き割るような酷い音が聞こえる
耳を塞ぎじっと耐える
「瑞梨」
賢の声が聞こえたと同時にしゃがみ込んでいた
身体中に人の温もり伝わり、目を開くと、
わたしを抱きしめる賢の姿が目に入る…
大好きな賢の温もりがわたしの身体中に渡る…
「賢…」
「良かった、無事で…ごめんな?
来るの遅くなって」
「全然、だよ…け、ん、賢…」
抑えていた涙が一気に沸き上がり泣いてしまった
「相沢さん、気づいてあげられなくてごめんなさい
探してたのに別棟まで目が廻らなくて」
「尋…は、せん、せ…」
泣いているせいでうまく言葉を発することが
できなかった…
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