焦らし愛 〜幼なじみLove Story〜

ストレスを発散させるように、いつもの公園でベンチに怠く腰掛けて一服していると、彩が公園を通りかかるのが見えた。


珍しくオレの方へ向かって歩いて来る。


彩はオレの隣に座ると、少し言い辛そうに怖ず怖ずと話し出した。



「夏樹…せめてクラスメイトの女子達とは普通に喋ったら?…夏樹が誤解されちゃうよ。」



彩が言ったのはオレを思っての事だって分かってる。


でも…ダメだ。
今日のオレにはソレを理解できる程の優しさはねぇ。



< 87 / 177 >

この作品をシェア

pagetop