あなたへ。
二人で階段を昇って、明の部屋に入る。
二階には部屋が三室あり、明、お母さん、お姉さんの自室があると明は行った。
まぁ、お姉さんの部屋は、今ではお母さんが買い物コレクション置き場になっていると言う。
キッチンドリンカーになる前のお母さんは、一時期浪費に走ってしまい、お父さんのクレジットカードを使い、ブランド物や最新家電製品や高級インテリア用品を買い漁ったと言う。
居間にある大きなテレビや、革張りソファはその時に買ったものだと合点がいった。
明の部屋は、六畳くらいの広さでまさに子供部屋という感じだった。
壁に古ぼけたギターが立て掛けてあった。年季の入った本棚は漫画の単行本がびっしりで、小学校入学の際に買ってもらったであろう学習机がそのままであった。
まぁ、あたしも学習机はもう使わないし、部屋のスペースも取るので、邪魔だとは思いつつも処分していないが。
あと、割と小さめなテレビに家庭用ゲーム機、CDコンポやDVDプレイヤーもあった。あと、壁に海外のロックバンドやパンクバンドのポスターが数枚貼られていた。
狭いながらも、慣れたら住み心地は良さそうだった。
「狭くて汚くてビックリしたろ?」
明はあたしを見てバツが悪そうに言った。
「ううん、そんなことない。あたしの部屋もこんな感じだもん」
「そっか。杏子ん家も、行ってみてえな」
明がベッドに腰掛け、あたしをその隣に座るように促した。
あたしの家かぁ…。そう言えば、パパやママはもちろん、瞬介にも彼氏が出来たことは報告していなかった。
パパは毎日帰りが遅いし、ママはあたしの事には関心がないし、瞬介も学校や部活に加え、これから受験勉強も入ってきて忙しそうだから。
みんな驚くだろうな、恋愛に奥手で縁のないと思っていたあたしが、こんなカッコいい人と付き合っているなんて知ったら。
「う~ん…。そのうちね」
「もしかして、親とかに俺と付き合ってるって言ってないのか?」
明が心配そうな顔であたしを見る。
「うん…。もうちょっとしたら、話すよ」
「別にそれは、ゆっくりでいいって」
「ごめんね」
「謝ることねえよ」
「明は…あたしと付き合ってるって話してるの?」
「親にか?んー前にアンタ最近家にちゃんと帰ってくるけどどうしたのって言われて、今の彼女実家暮らしだからって言ったから…」
「えっ?」
そこまで言って、明はしまったという顔をした。だけど、もう遅い。
「それって…どういう事?」
「いや、それは…」
明には珍しくすっかり気持ちに余裕がない。こんな事、問い詰めてもそこにあたしの幸せは詰まっていない事はわかっている。
でも、あたしはどうしてもそれを聞いておきたかった。
「前の彼女とは…一緒に住んでたの?」
「まぁ…。でもそれは、杏子と付き合う前の話だし!俺は今杏子しかいねぇよ」
「それって…あの、雛妃さん…だよね?」
あたしがその名前を口にすると、明の眉がピクリと動いた。
二階には部屋が三室あり、明、お母さん、お姉さんの自室があると明は行った。
まぁ、お姉さんの部屋は、今ではお母さんが買い物コレクション置き場になっていると言う。
キッチンドリンカーになる前のお母さんは、一時期浪費に走ってしまい、お父さんのクレジットカードを使い、ブランド物や最新家電製品や高級インテリア用品を買い漁ったと言う。
居間にある大きなテレビや、革張りソファはその時に買ったものだと合点がいった。
明の部屋は、六畳くらいの広さでまさに子供部屋という感じだった。
壁に古ぼけたギターが立て掛けてあった。年季の入った本棚は漫画の単行本がびっしりで、小学校入学の際に買ってもらったであろう学習机がそのままであった。
まぁ、あたしも学習机はもう使わないし、部屋のスペースも取るので、邪魔だとは思いつつも処分していないが。
あと、割と小さめなテレビに家庭用ゲーム機、CDコンポやDVDプレイヤーもあった。あと、壁に海外のロックバンドやパンクバンドのポスターが数枚貼られていた。
狭いながらも、慣れたら住み心地は良さそうだった。
「狭くて汚くてビックリしたろ?」
明はあたしを見てバツが悪そうに言った。
「ううん、そんなことない。あたしの部屋もこんな感じだもん」
「そっか。杏子ん家も、行ってみてえな」
明がベッドに腰掛け、あたしをその隣に座るように促した。
あたしの家かぁ…。そう言えば、パパやママはもちろん、瞬介にも彼氏が出来たことは報告していなかった。
パパは毎日帰りが遅いし、ママはあたしの事には関心がないし、瞬介も学校や部活に加え、これから受験勉強も入ってきて忙しそうだから。
みんな驚くだろうな、恋愛に奥手で縁のないと思っていたあたしが、こんなカッコいい人と付き合っているなんて知ったら。
「う~ん…。そのうちね」
「もしかして、親とかに俺と付き合ってるって言ってないのか?」
明が心配そうな顔であたしを見る。
「うん…。もうちょっとしたら、話すよ」
「別にそれは、ゆっくりでいいって」
「ごめんね」
「謝ることねえよ」
「明は…あたしと付き合ってるって話してるの?」
「親にか?んー前にアンタ最近家にちゃんと帰ってくるけどどうしたのって言われて、今の彼女実家暮らしだからって言ったから…」
「えっ?」
そこまで言って、明はしまったという顔をした。だけど、もう遅い。
「それって…どういう事?」
「いや、それは…」
明には珍しくすっかり気持ちに余裕がない。こんな事、問い詰めてもそこにあたしの幸せは詰まっていない事はわかっている。
でも、あたしはどうしてもそれを聞いておきたかった。
「前の彼女とは…一緒に住んでたの?」
「まぁ…。でもそれは、杏子と付き合う前の話だし!俺は今杏子しかいねぇよ」
「それって…あの、雛妃さん…だよね?」
あたしがその名前を口にすると、明の眉がピクリと動いた。