あなたへ。
あたしの体に明の体が覆い被さる形になり、あたしの心臓はいまだかつてないぐらいドキドキしていて、爆発しそうだった。
あたしの顔に明の髪が触れ、心なしか荒い吐息が頬にかかる。
「杏子…。好きだ…」
明はそう呟くと、あたしの目を見つめた。あたしを抱きしめる腕に力が入る。
これは…これだけは言っておかなきゃ…。
「…あたし、初めてなの」
恐怖と緊張と羞恥に胸が張り裂けそうになりながらも、あたしはやっとそれだけ言えた。
今の自分は多分、殺される前の鹿のように怯えた顔をしていると思う。
さっきから、体の震えが止まらない。ちょっとでも気を緩めると、涙もこぼれ落ちてしまいそうになる。
「わかってる」
明はあたしから体を少し離すと、ため息を吐いた。
あ…もしかして、嫌われちゃった…?
まどかの言葉が頭をよぎる。
明くんはモテるんだよ?あまり勿体ぶってるとさ、浮気されるかもよ?
杏子は奥手だからね。でもきっと、明くん我慢してるよ。
自分を大事にするのも、もちろんいいけどさ、明くんの事考えてあげた方がいいかもよ。
もしここであたしが拒否したら、明は他の女の子のところに行っちゃう?雛妃さんみたいな、本来の明のタイプの女の人を好きになっちゃう?
そんなの、イヤだ。あたしは、明が好き。明がいないと、あたしはきっとダメになっちゃう。あたしには、明しかいないのに。
けど明が次に発した言葉は、意外なものだった。
「そんなの気にするかよ。大丈夫だよ、俺、優しくするから…」
そう言ってあたしをまた優しく抱きしめ、小鳥のさえずりのようなキスを落としてくれた。
その言葉にあたしは安堵し、それと同時に体の力が抜けた。
「好きだ、杏子」
もう一度明はあたしを真っ直ぐ見つめて言い、それで覚悟を決めた。
あたしは完全に明のされるがままになった。それでもまだ不安は消えないし、緊張もしていたけど。
明は舌を絡ませるキスを1分くらいした後、その唇をだんだんあたしの首筋や胸元に落とした。
そしてそっと、その手があたしの胸に触れ―…。
「!!」
あたしは思わずハッとし、明から体を離した。明が、心配そうな顔をする。
「いやか…?」
その明の顔が、雨の中捨てられたような子犬のようで、そんな表情に弱いあたしは降伏するしかない。
「いや…じゃない」
そう言うと、明はあたしの唇にキスをしてくれた。
それからは―…。
あたしは、幸せな初体験をしたと思う。
お互い服を脱いで、裸になった時は、もう死んじゃうんじゃないかと思うぐらい恥ずかしかった。あたしが怖い、と思う度に明は何度も「大丈夫か?」「やっぱりやめる?」と聞いてくれた。それでも、明と一つになりたくて首を振った。明が優しくリードしてくれた。
明があたしの中に入る時、あたしは今まで経験した事のない壮絶な痛みに泣き叫んだ。
明が動く度に痛くて痛くて仕方なかったが、明はあたしの頭を撫でて「大丈夫だから、力を抜いて」と気遣ってくれた。体の力を抜いても、痛いものは痛かったけど。もちろん避妊もちゃんとしてくれた。
事が終わった時、あたしは放心状態で長い間ベッドで横たわっていた。
明があたしの体をティッシュで拭いてくれた後、あたしをきつく抱きしめた。
そのまま二人でしばらくの間泥の様に眠った。
眠りの世界に落ちる前、明は「杏子、愛してる」と言ってくれた。
あたしは幸せに心を震わせながら、「あたしも、愛してる」と言い目を瞑った。
あたしの顔に明の髪が触れ、心なしか荒い吐息が頬にかかる。
「杏子…。好きだ…」
明はそう呟くと、あたしの目を見つめた。あたしを抱きしめる腕に力が入る。
これは…これだけは言っておかなきゃ…。
「…あたし、初めてなの」
恐怖と緊張と羞恥に胸が張り裂けそうになりながらも、あたしはやっとそれだけ言えた。
今の自分は多分、殺される前の鹿のように怯えた顔をしていると思う。
さっきから、体の震えが止まらない。ちょっとでも気を緩めると、涙もこぼれ落ちてしまいそうになる。
「わかってる」
明はあたしから体を少し離すと、ため息を吐いた。
あ…もしかして、嫌われちゃった…?
まどかの言葉が頭をよぎる。
明くんはモテるんだよ?あまり勿体ぶってるとさ、浮気されるかもよ?
杏子は奥手だからね。でもきっと、明くん我慢してるよ。
自分を大事にするのも、もちろんいいけどさ、明くんの事考えてあげた方がいいかもよ。
もしここであたしが拒否したら、明は他の女の子のところに行っちゃう?雛妃さんみたいな、本来の明のタイプの女の人を好きになっちゃう?
そんなの、イヤだ。あたしは、明が好き。明がいないと、あたしはきっとダメになっちゃう。あたしには、明しかいないのに。
けど明が次に発した言葉は、意外なものだった。
「そんなの気にするかよ。大丈夫だよ、俺、優しくするから…」
そう言ってあたしをまた優しく抱きしめ、小鳥のさえずりのようなキスを落としてくれた。
その言葉にあたしは安堵し、それと同時に体の力が抜けた。
「好きだ、杏子」
もう一度明はあたしを真っ直ぐ見つめて言い、それで覚悟を決めた。
あたしは完全に明のされるがままになった。それでもまだ不安は消えないし、緊張もしていたけど。
明は舌を絡ませるキスを1分くらいした後、その唇をだんだんあたしの首筋や胸元に落とした。
そしてそっと、その手があたしの胸に触れ―…。
「!!」
あたしは思わずハッとし、明から体を離した。明が、心配そうな顔をする。
「いやか…?」
その明の顔が、雨の中捨てられたような子犬のようで、そんな表情に弱いあたしは降伏するしかない。
「いや…じゃない」
そう言うと、明はあたしの唇にキスをしてくれた。
それからは―…。
あたしは、幸せな初体験をしたと思う。
お互い服を脱いで、裸になった時は、もう死んじゃうんじゃないかと思うぐらい恥ずかしかった。あたしが怖い、と思う度に明は何度も「大丈夫か?」「やっぱりやめる?」と聞いてくれた。それでも、明と一つになりたくて首を振った。明が優しくリードしてくれた。
明があたしの中に入る時、あたしは今まで経験した事のない壮絶な痛みに泣き叫んだ。
明が動く度に痛くて痛くて仕方なかったが、明はあたしの頭を撫でて「大丈夫だから、力を抜いて」と気遣ってくれた。体の力を抜いても、痛いものは痛かったけど。もちろん避妊もちゃんとしてくれた。
事が終わった時、あたしは放心状態で長い間ベッドで横たわっていた。
明があたしの体をティッシュで拭いてくれた後、あたしをきつく抱きしめた。
そのまま二人でしばらくの間泥の様に眠った。
眠りの世界に落ちる前、明は「杏子、愛してる」と言ってくれた。
あたしは幸せに心を震わせながら、「あたしも、愛してる」と言い目を瞑った。