超モテ子の秘密
すると、雨が降り出した。
それでも私は、そこでうずくまったままで、動かずにいる。
そして、体にあたる雨粒は次第に強いものへと変わっていった。
私と一緒に空も泣いてるみたいだ――。
両親が亡くなった時、少ししか出なかった涙が、今更こんなに流すことになるなんて………。
もう全身ずぶ濡れで、雨も涙も区別できない。
でも、今の私にはちょうどいいのかもしれない…。
だから、私は雨など気にせず泣き続けた。
とても立ち上がれそうになかったから…。
しかし、気付くと雨は止んでいた。