超モテ子の秘密


私はそんな不安を心の中で笑い飛ばした。


気のせいに決まってるもの。


「なぁ、さやか。その人は?」


私は陸人の声で我に返った。


陸人の視線からすると、私の右側辺りを見てるみたい。


私も右を向いてみると、眉をハの字にし、困ったような顔をしている和也君がいた………。


「あっ!!和也君、ごめん!」


びっくりして、舞い上がってたら、和也君のことすっかり忘れてた…。


私は必死に謝った。


「…あ〜、いえ…。」


傘を持っていない方の手で頭をかきつつ、曖昧な返事をする和也君。


ていうか、全部見られてたんだよね…?


恥ずかしよぉ。


たぶん私今、顔赤くなってる………。


あっ!

それより陸人に紹介しなきゃね。



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