紫御殿†Purple heart
私は、ベッドに眠る浅緋を
見つめながら、寝室のドア
を閉めた。

真っ暗なリビング・・・

カーテンを閉め忘れた
窓から洩れる、外の光

その光の元で、私は
いずるへと電話をかけた。

「レイ?」

「い・・(ずる)
 こんな遅くにどうしたの?」

いずる・・・

そう、呼べば浅緋に
嘘がばれてしまう
かもしれない。

「レイ
 
 やっと、出てくれたな
 よかった・・・」

電話越しに、貴方がホッと
安心している様子が
私にも感じ取れた。

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