パパは芸能人♪
前にララは週刊誌に撮られてて、社長が“妹”と訂正FAXを流してくれて楽々マンションに入れるから会いたい時にいつでも逢えてた。
そんなラブラブだとばかり思ってた俺達に2度目の春が来た。
ララと愛美と怜は中学を無事に卒業したある日。
春休みを満喫してるのか、ララがマンションに来ない。
連絡も無い。
そんなある時、鬼の形相をした五郎がインターフォンを押した。
「はいはい?」
「叶多〜チョット呑みに行くぞ」
両思いになった次の日に報告した。
殴られたけど認めてくれた。
「…何?」
「…重大な出来事が3つなんだ」
重大な出来事?
「恋太郎に彼女が出来た。紹介されたのが…学校の先生」
紗輝兄ちゃんと苺姉ちゃんだな。
「まぁ重大?だな。恋に普通の付き合いが出来るんだから」
「まぁ、序の口だな…次な…コレッ」
何冊の冊子が出てきた。
俺の名前…正確には本当の名前の。
「ナニコレ?」
心臓が早く動き出した。
「まちが亡くなった」
蒸発したと聞かされてたのは嘘で、重い病気を患ってしまってから始まり、片親じゃ育てられないから月山に俺を預けた。