恋愛ラビリンス―愛しのヴァンパイア―


そんな風に言う藍川になんで?

色々な事で混乱している頭を働かせて、なんとか聞く。

杏子さんは、眉を潜めた。


「……元々は紫貴様がまとめていた時もあったのよ。

だけど、やっぱり人間の血の混じりがある紫貴様を認めないヴァンパイアもいて」

「……」

「それでも、ヴァンパイアは本能的に王家の血に逆らえないから、なんとか均衡を保っていたの。

でも……一年前のある事をきっかけに、紫貴様は自らそれを放棄された。

それからは、元帥様がまとめていたけど、でも、それもそろそろ限界なのよ」

「……王家の血を引いてるのって、藍川だけなんですか?」


両親が亡くなってるっていうのは、以前聞いた事があるけど、あの時お兄さんがいるとも言ってた。

お母さんが人間だったって事は、お父さんが王家の血を引くヴァンパイアだったって事。


そうなれば、お兄さんだって藍川と同じハーフのハズ……。



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