恋愛ラビリンス―愛しのヴァンパイア―
「は……? あたしは菅谷とは別れたって灰斗さんに聞いたから……だから付き合いだしたんだけど。
しかも菅谷に裏切られて傷ついてるって言われて……あんなキレイな顔で甘えられたら断れなくてそれで、」
「あたし、灰斗さんと付き合ってない! 灰斗さん、特定の人は作らない主義だからってたまに遊んでくれてただけで……。
こないだだって、突然ふらって現れて、疲れたから甘えさせてって言われて、それで……」
「え、付き合ってなかったの? だって、灰斗さんは菅谷が浮気したからって……」
「浮気もなにも、灰斗さんとは本当に何回かしか会ってないし。
ケータイも教えてくれないし、灰斗さんが非通知でかけてくる電話にあたしが出るだけで……」
「……それ、あたしも。教えてくれなくて……たまに、非通知でかけてきて……」
菅谷さんと女子生徒が、目を合わせて言葉を失う。
「どういう事? 灰斗さんに騙されたの……?」