新アニオタ王子
オタクのくせに…
本気でむかつく。
ふてくされたまま
つまんないテレビ画面をしぶしぶ見る。
「マホリン可愛いだろ?」
「さあ?」
あたしの方が可愛いに決まってる。
「ねえ、マユちゃん。
でも僕の中の一番はマユちゃんだからね?」
「えっ?」
ちゅっ
「さっきの不意打ちちゅうの仕返し。」
得意げに笑った彼。
キスなんて数えきれないほどしてきたあたしが
今の
ほんの一瞬のほっぺにちゅうが恥ずかしくてたまんなくて、顔が熱くなる。
「そんな純粋なマユちゃんだから好き。」
「あたし…純粋なんかじゃ…」
「純粋だよ。
マユちゃんの心は誰よりもね」
「そんなこと言われたの初めて…」
「そりゃそうだよ。
マユちゃんの初恋、初彼は僕なんだから
僕しか知らないこと。」
胸を張って自慢げな岡本がやけに可愛く見えて笑えた。
あたし
やっぱり
好きだよ。
たまんないくらい。
「ねえ
あたしの心、あんただけのものだからね?」
「ありがとう。」
あんたとなら
幸せな未来。
歩けるね。
きっと。
二人で未来を築き上げてこうね。
あなたに出会えて良かった。
END

