新アニオタ王子

奴の困惑した表情を見つめながら深すぎるため息をついたあたし。


そう。

岡本とあたしの『普通』は違いすぎる。



「マユちゃん…怒ってる?」

「…怒ってる。」


ふてくされるあたし。

「なんで怒ってるの?」


「だってさ…あたしが隣にいるのに手もださないでマホリン観てるんだもん。」

「手をだすって…もしかして」

「何?」

「妬いてるの?」


妬く?


あたしが?

「あんまし調子にのると、あんたマジで引っ叩くよ?」

ひたすら殺気をむきだしのあたしに岡本もため息をついた。


「妬いてないなら黙ってマホリン観させてよ」

「えっ?

何それ?

ちょっとはあたしの事かまってよ」


咄嗟に出た言葉。

岡本がニヤけながらあたしを見る。


「かまって欲しいんだ?」

「い、今のは言葉の誤だよ」

慌てるあたし

「ふうん?」

「観なよ、マホリン観なよ」


テレビを指さしたあたしを
突然、押し倒した彼は、意地悪な笑顔を向ける。

「かまって欲しいんじゃなかったの?」


えっ?

岡本正寿ってこんなキャラじゃないよね?

青ざめるあたし

すると

そんなあたしを見て吹き出して笑う彼。

「えっ?ちょっ…何が可笑しいの?」

「マホリンに集中させてくんないから、ちょっと意地悪しただけなのにさ

マユちゃんすごい顔してるんだもん。」

「すごい顔なんて…」

「意外と純粋なんだね?」

また、意地悪に笑うから

突然

一気に顔面が熱くなる。

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