俺様☆姫様★王子様 2 【完】
「…れっ…んンッ…っ」
激しさを増す舌の動き。
「……ねっ……ンふっ…」
ダメだ。
何を言おうと、放してくれない。
それどころか息継ぎも儘ならないくらいに、舌が執拗に追いかけてくるんだけど。
もう無理!
酸素不足で死んじゃう!
「んーっ……」
もう一度反抗をしたら、ゆっくりと唇は離された。
絡まっていた舌を最後にしたせいで、ねっとりと唾液が糸を引いて。
その様子は今のあたしの気持ちに似てるかも。
少しだけ、ね。
だって、離れてしまうと寂しさが込み上げてきて。
「……はぁっ…はぁっ…はぁっ」
肩で息をしながらも、蓮の瞳から逸らせないでいた。