俺様☆姫様★王子様 2 【完】
「れれれ、蓮が呼んだんじゃなかったってこと?カインっ!」
あたしはカインをギロッと睨んだ。
だって、嘘ついたんだよ。
真実と言わんばかりに。
それに、拉致紛いの事をしてまであたしをここに連れてくる意味もわかんない。
カインは渇いた笑いを見せてから、ふと素っ気ない表情をして。
「そうだよ、嘘。全部嘘に決まってるじゃない。俺が兄貴の命令をきくわけがないだろ。なぁ?”お兄様”」
お兄様の部分を強調して、蓮に視線を移した。
その目は凄く冷たくて、移動中のユルいカインとは真逆。
ううん、最早別人。
やっぱりあたしの勘は当たってた。
機内で見た、蓮の話をしたカインの目。
蓮とカインには、あたしの知らない隔たりがある。
確実に。