俺様☆姫様★王子様 2 【完】
「兎に角、”お兄様”は仕事に戻って下さい。
僕が姫華をホテルに連れていきますから」
蓮の横を通りすぎて、あたしの手を掴もうとした。
パシッ
伸びてきたカインの手を、蓮が払いのける。
そして、そのままあたしに向かって伸びてくると、腰をグッと引き寄せられた。
吃驚して、あたしは小さく肩を震わせてしまう。
「姫華に触るな。……それに、気安く呼ぶなと言っただろう?」
恐る恐る見上げると、そこにはさげすむような目でカインを見つめる彼がいた。
その冷たい瞳の奥には、一体何が隠されているんだろうか。
只の兄弟喧嘩ならいいんだけど。