俺様☆姫様★王子様 2 【完】
~Part 2~
陽が沈んだ頃、あたしと蓮は超が付くほど高級ホテルのペントハウスに戻ってきた。
「なぁ、お前ってなんでそんな旨そうに喰うの?」
テーブルに頬杖をついて、呆れ顔を向けてくるその人に、フォークに突き刺さってるチキンを頬張りながら睨んだ。
「ま、嫌いじゃねぇけどな」
軽く鼻で笑う彼。
ムッとしたあたしは、フォークを置いてミネラルウォーターでチキンを胃に流し込む。
「だって美味しいんだもん!蓮こそ食べないの?」
アンティークの大きなテーブルいっぱいに並んだ、豪勢なオードブルを指して言った。
「俺はいい」
「あたしひとりじゃ食べきれないよ。ほら、温かいうちに。ね?」
せっかくのご馳走が勿体無い。
こんなに食べたら太っちゃうじゃん。
ニコッと笑ってみたら………
笑顔で返された。