アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「私もお風呂入ってくるんだったな~」

甲斐の石鹸の匂いに
自分が臭いんじゃないかと
不安になった。


「ここでよかったら入る?」


「いいよ・・・
ただ臭かったらイヤだから
あんまり近寄らないで・・・」



「え~臭くないよ」

クンクンと犬のまねをした。



「やめてよ~意地悪ね~」
私は甲斐の背中を叩いた。


「昨日 寝ちゃって・・・・・
俺ってつくづくついてない・・・・」



「疲れてたんでしょ?」



「うん・・・疲れに邪魔された。」



ピアノはまた違う音色を出した。


「あ…この曲・・・・」
私が気づくと甲斐が歌いだした。



甲斐の弾き語り


なんて優しい歌声なんだろう
この曲歌ってるアーティストよりずっといい


甲斐の引き出しには
素敵なサプライズがたくさんある


曲のフレーズの

 愛してる・・・・を歌い終えた時

甲斐の唇が頬に触れた・・・・。
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