アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「そんな風に考えてたんだ…」

私は甲斐のことなんて奴って
恨んでたけど


甲斐は私のことを考えてくれてたんだ


そして私と恭平とのこと
甲斐はまだ心配してるのを
知った。


そう
私も毎日闘っている・・・。


恭平をまた好きになってしまうんじゃ
ないかと


甲斐が早く奪ってくれないと

私はゆらゆらと揺れている


甲斐はそんな私に気づいていた。




「ごめん・・・・・
甲斐のことばっか悪者にして・・・」



私は甲斐の胸に顔をうずめた。



「俺もごめん……
心配させたんだね……
今度はちゃんと話すから………」



「うん…
音色ちゃんは寂しいから
うんと優しくしてあげてね。
私もやっぱママが死んですごくすごく
寂しかったんだ。
だけど一人で頑張ってるパパに
心配させたくないから
我慢ばっかしてた……。
だからきっとこんな性格なのかしら。
寂しいのはキライ
いつも誰かにそばにいてほしいって……」



甲斐は私を強く抱きしめてくれた。
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