アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「そう言えばどうして音羽さんを
知ってたの?」



「偶然 図書館に行く時
三人が公園で遊んでて
紹介されたんだ。」


 三人で公園・・・・


本当の親子の姿が頭に浮かんで
胸がつまる。


「で…音羽さんのお弁当を
食べさせてもらって~
なんかかあさんにかぶって
母子家庭ってやつ…が~
あの人 すごい頑張りやで…
ちょっと心配してたんだよね。」



 甲斐から逃げ出したかったんだ
 まだ…愛してるから



「甲斐のモトカノなんだって。」



「え?」

恭平が驚いた顔をして私を見た。


「甲斐から聞いた。」



「そう…複雑だろ?」



「甲斐を信じてるから…
きっと大丈夫よ……」

自分に言い聞かせるように
言った言葉



 信じてる……


 信じてるよ…甲斐……
< 535 / 668 >

この作品をシェア

pagetop