アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
ディズニーランドでの音色ちゃんの
話しに変わると
二人はすっかり親の会話になった。



「かあさんも可愛いって言ってたよ
音色のおかげで
とうさんとも仲良くやってるらしい」


「そう・・・
ひさしぶりだから
喜んでるでしょう?
累が元気なときは
しょっちゅう連れて行ってもらったわ」



「兄貴には感謝しないと…
兄貴の気持ちってどうなってんだろ
俺はやっぱ兄貴には
小さい頃から負けてばっかで…
おまえを愛してる気持ちさえ
負けていたんだな……」



「ほんとに・・・・・
神様はどうして私から
奪って行ったんだろう……
こんな私だから…
罰あたってしまったのね……
幸せになる資格がないって・・・・・」



「バカだな・・・
そんなことあるわけないだろ」



「愛されても愛されても
心は・・・満たされない
もしかしたら・・・
私のせいで累が死んでしまったんじゃないか
って思うことがあるわ。」



「満たされない?」



「あ…うん
私って贅沢なんだよ……
計算高くてやな女…」




「おまえそんな計算高い女じゃねーよ。
そんな風に考えるな。
俺はおまえのいいとこたくさん
知ってるよ……」



なんか愛の言葉に聞こえるよ……
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