アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋

気持ち

「ありがとう
恭平にそんなこと言ってもらえて
嬉しいよ。
頑張るよ……」


私は恭平に言った。


「俺はいつでも恵美さんの
味方だから忘れるなよ。」


涙がポロンと落ちた。


「あ・・・・」


恭平がその涙を見つけた。



「また目腫れるぞ・・・・。」
テーブルの上のしずくを
恭平が長い指でなぞった。



ス?



「あ…足りない・・・
キが書けない・・・・
キが書けたら俺らの気持ちが
伝わるかな・・・・。」



私は今にも恭平の胸に
飛びこんでしまいそうで

必死に踏みとどまった。


恭平を失いたくないから・・・
この二人の時間を壊したくないから
こんな関係でいるのも
悪い事じゃないって思った。


そしたら
ずっと恭平と一緒にいられる



男と女はいつか
壊れてしまうかもしれないけど


姉と弟だったら
壊れることはないよね?
優しい時間を過ごしながら…

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