アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
甲斐と別れて
なんだかまた元気が湧いてきた。


自分があの時
甲斐の背中を押したことも
甲斐の奥さんにならなかったことも


ふたつとも正解だったんだって・・・



そして恭平を
こうしてどこかで待ってる
自分も好きだって



自分を好き



そんなこと思ったこともなかった。


いつも優柔不断で流されやすい
自分が大嫌いだったから



「恵美…あんたけっこういいよ」


私は鏡の中の私にそう言った。



今の自分が好き


これでいいじゃん
四年後がなくても・・・・
恭平が迎にこなくても



幸せになるために


私は今 精一杯楽しんでいるんだから…
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