アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「ちょ・・きょうへ・・・い!!」


男の力はすごい
恭平は完璧に寝ている。

「メリ………」

私を腕の中にすっぽりと抱えて
額に口をつけた。



心臓が壊れそう……
ドキドキ……


恭平が

「愛してる……」とつぶやいた時
かすかにお酒のにおいがした。


 ん!?


私はクンクンと匂いをかぐ
かすかなお酒のにおいは
確かにする……


 こいつ……


「恭平!!酔っ払ってんの!?」


恭平の腕の中から
思わず顔を出した私と
その声に驚いた恭平が目を開いた。



「私はメリーじゃないけど……?」

恭平は飛び起きた。


「何?何してんの?恵美さん!!」

ドキドキの心臓をおさえながら

「あんたこそ誰と間違ってんの?」

そう言ってしばらく見つめ合った。
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