携帯小説的恋
「だから、これからも継続的に記事をお願いできるかな?

順ちゃんて、文章もとっても上手いし、読み物としても結構いけてるよ」

「あ、あの……

それを言うなら、ここにいる三人とも、携帯小説の作家なんですよ!」

あたしは、なんか、居たたまれなくなって、両隣りに座る桃花ちゃんと星野さんを交互に見つめた。

「携帯小説?」

「そうです。

今、若者の間では人気なんです。

わたし達みたいに、自分でも作品を書いてる人はそう多くはないかもしれませんけど。

携帯小説サイトには毎日沢山の小説が生まれてるんですよ!」

「そっかぁ~、みんなライターなんだぁ~

じゃ、みんなにもお願いしちゃおっかなぁ~」

「姉さん!」

その時、今度は、グランドの方から声がした。
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