携帯小説的恋
そんな中、

「「ジウ、ジウ、もっと高く!」」

そんな奇声と共に、双子を腕にぶら下げて歩いて来たのは、月人君より更に大きなマッチョ。

「ジウさんは、相変わらず、子供に人気ね」

マノさんが、彼に向かって優しく声を掛けた。

「子供に好かれる、いいこと、楽しい」

彼はそう、片言の日本語で応えた。

「あ、紹介するわね。

こちら、チャン・ジウ(超志有)さん。

韓国からの交換留学生なの。

玲と同じ大学の1回生。

こちら、月人君のガールフレンド達」

「嗚呼、月人、いい男、モテルね」

「バーカ、俺の彼女はこいつだけだ。あとはその友達と友達」

月人君が唐突にあたしを自分の元に引き寄せた。

「あとは友達、わかった、俺も友達、ジウ、宜しく」

そのデッカイマッチョは、前歯の一本抜けた真っ白い歯を見せて、不適に笑った。

良く見ると、とっても優しい目をしてる。
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