みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部
「ねえ、なんでこんな地味でダッサイワンピなんて着てるの。あなたの屋敷にないわけ?」
あおいは、依鶴の部屋に連れていかれた。
なんて、ラブリーなのだろう。
あおいは眉のしわまで隠せなかった。
ピンクとハート ばっかり。
あと、松永さんの写真もある。
依鶴は部屋のドアを閉めた。
そして、あおいに振り返ったとき、顔色が変わった。
真面目かつ睨むような顔だ。
「座って」
依鶴は、赤いテーブルクロスの掛かった机の、木製で金の飾りのついた椅子をさした。
あおいは緊張しながら座った。
「…ねえ、あなたにお願いがあるんだ」
依鶴は向かいに腰掛けた。