みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部
あおいは依鶴の屋敷を出てから、逃げるように走った。
走っていると、あっという間に平野家の屋敷がみえてくる。
なんでこんなに近いんだろうと、あおいは絶望した。
それから心配になった。
いや… きっと大丈夫。
あたしには藤咲さんがついているんだから。
あおいは屋敷に駆け込んだ。家政婦さんに藤咲さんの居場所を聞くと、
「さっき、あおい様の部屋で掃除機かけてましたよ」
と答えた。
え、掃除機?……
あたしの部屋?!
あおいはまた床を踏み鳴らしながら、駆け出した。
「あ、あおい様、屋敷の中で走るものじゃありません」
後ろから家政婦さんの声が、微かに聞こえた。